空気清浄機、エアドッグ・ミニを買って、1週間後にダイキン MC55Zを買って比べた結果、私が消したい臭いを消してくれたのはダイキンでした。
マンション中層階で使用
うちは中規模マンションの中層階で、換気扇がトイレと洗面所、お風呂場に付いていて24時間換気しています。
ならば、空気に関しては一見、問題ないんじゃないの?と思えますが、マンションの一階部分が、店舗群になっていて、歩道付きの片側1車線道路に面しています。
店舗には飲食店も多いので、風向きによっては、にんにくの良い匂いがしてきたり、タバコのあまり良くない匂いが昇って来たりして、あまりほめられそうもない環境なのです。
しかも自動車が常に走行する道路に面しているので、車由来の排気ガス、粉塵などが心配でもあります。
トイレに漂い出した「消石灰」の臭い
と言っても、それほどの切実感はなかったのですが、上の階の人が引っ越して、新しい住人になり、内装をリフォームした、というんですね。
それはもう、他の部屋であるにせよ、新しくなるのは結構なことですね、と思いましたが、リフォーム期間中に、急に我が家のトイレ内に「消石灰」の臭いがし出したのです。
上の階のリフォームで、トイレ周りに消毒のために「消石灰」を撒(ま)いたのかな、と思いました。なので、臭いもまあ、しばらくすれば消えるのかな、と思っていたのですが、2〜3週経っても変わらないので、空気清浄機を検討することにしました。
消石灰臭の原因が上の階だと特定できれば、上の階の人に文句を言えば良いのでしょうが、上の階が原因とは言い切れないところが、つらいところなんですね。
1階の飲食店のどこかで消毒のために消石灰を撒いて、それが換気口から逆流して入っている、という可能性も、普段からの「にんにくの匂い」の実績もあるので、捨てきれません。
原因をああでもないこうでもないと追求するよりは、それよりは、空気清浄機を買って24時間回せば問題ないかな?電気代は一日中稼働で一日十円だと言うし、ついでに粉塵や黄砂やPM2.5、花粉などの対策にもなるし、と思ったのです。(奥さんが花粉症なのです)
奥さんの鼻には臭わず
その奥さんはというと、花粉症で鼻は敏感なはずが、消石灰の臭いは気にならないようなのです。「ん?そんなに臭う?私は全然臭わないよ、大丈夫だよ」くらいのものです。
いやいや、私の鼻がおかしいわけではありません。何の意識もなくトイレのドアを開けた途端に「うわ、臭う!」となったので、間違いはありません。
これは、私と奥さんで身長差があるせいかも知れません。もしトイレの天井にある換気扇から逆流して来る臭いだとすると、臭いは上の方にたまるので、奥さんより高い位置に鼻がある私にだけ臭う、ということは、あり得ない事ではない、とも考えられます。
第一候補はダイキンだった。
で、常々、空気清浄機を買うなら、ダイキンが一番「静か」という評判だし、空気関係専門メーカーだし、会社の天井エアコンもダイキンだったし、まあダイキンだろうなあと思っていたので、すんなりダイキンを買いそうなものですが、ところがどっこい、近年、「エアドッグ」なる空気清浄機メーカーがCMをバンバン流していて、なんとあの、これ以上ないだろうと言うくらい空気のきれいな環境にある「永平寺」さんまでが採用した、ということになっては、無視するわけにもいかず、ちょっと興味を惹かれました。
とは言え、普通タイプの空気清浄機「Airdog X5D CO2センサー搭載 キャスター付き TPAフィルター 浮遊ウイルス対応 静音設計 ペット リビング 店舗 オフィス¥143,300」
というお値段は、おいそれと手が出る価格ではありません。
で、エアドッグの製品で、「エアドッグ・ミニ(Airdog mini)」という、5畳対応の小さなタイプがあるのを発見。
エアドッグは高島屋では買えない
お値段は¥35,700と、ミニサイズにしてはかなりお高いのですが、普通タイプ、と言っても本格的な「X5D」の¥143,300に比べれば安い!
これでトイレの消石灰臭が無くなれば、文字通り安いものだ、というので、調べたところ、正規代理店の「トゥーネクスト」の他に、Amazonや楽天で買えるほか、高島屋でも買える、というのですね。
ちょうど、奥さんが、「高島屋に行く用事があるから、ついでに買って来るよ」と言うので、おまかせしました。
何せ、500mlのペットボトル並みの小ささと軽さですからね。
あやうく無駄足に
ところが、奥さんが高島屋に行ったところ、なんと高島屋で買うことはできない、とのこと。どういう事かと言うと、つまり、「高島屋でも買える」というのは、正規代理店の「トゥーネクスト」に注文して、高島屋で製品を引き取ることが出来る、という意味であって、「高島屋に行ったらその場で買える」という事ではないんですね。
ちょっと紛らわしいですね。「ついで」がなかったら奥さん、無駄足になるところでした。
なので、正規代理店の「トゥーネクスト」に直でネット発注しました。
早速トイレに設置するも
金曜に発注して、翌週水曜日に届きました。4営業日目ですね。
早速トイレに設置です。最初はたたまれて直立した状態ですが、両端を両手で持って、支柱を自分側にしてそこに両手の親指を当てて、本体を折ってしまうようなイメージで、本体を押し出すように力を入れると、カパッとアンロックされて、斜めに出来ます。
風の強さとして、「強」と「弱」の2段階があるのですが、「弱」でもなかなかの、静かなドライヤーくらいの存在感の音で、「強」にすると、本体が小さいのに、これはもはや「ゴーッ」という、掃除機並みの大音量です。
それはまあ、空気清浄機能には関係ないことではあるので、ともかく、トイレ内の後ろの床に置いたり、前の床に置いたり、後ろに棚があるのでその上に置いたり、「強」にしたり「弱」にしたり、いろいろ試して5日間、様子をみましたが、消石灰臭が全く消えません。
期待外れで「ガッカリ」ではありますが、まあ、これは実は想定内でした。
エアドッグについては、アメリカ設計の中国製、ということで、そこはかとない胡散臭さ、みたいなものを感じていたのでした。
なんて事を言いながら、まあ、考えてみれば、私がずっと愛用しているiPhoneも、「アメリカ設計の中国製」なんですけどね。
本命ダイキンMC55Z発注
で、今度はダイキンの「MC55Z-W」を発注しました。
「エアドッグ・ミニ(Airdog mini)」が届いた週の翌週の、火曜に発注して木曜の午前中に届きました。中1日、2営業日目ですね。
27cm×27cm×50cmと、加湿機機能が省かれているので小ぶりになってるとは言え、エアドッグ・ミニに比べれば相当大型なので、届いたその日に、とりあえずリビングに置いて稼働させてみました。
と言っても、届いた時点で本体とは別になっていた「フィルター」1枚をセットして、コンセントにプラグを差し込んで電源スイッチを入れただけの、全くのデフォルト設定状態で動かしてみたのですけどね。
フィルターは、真っ黒けの素通しです。
「真っ黒け素通しフィルター」は、このトレイに入れます。
入れると、こんな具合です。
トレイを本体に差し込んで、スイッチオン。
ちょっとオゾン臭がしましたが、それほど強烈というほどでもありません。
で、しばらくしてから、何気なくトイレに行ったのですよ。さあて、スイッチオンのスタートから2時間くらい経っていたでしょうか。
驚きの性能ダイキン!
トイレのドアを開けて中に入った途端、「あれっ!臭わない!」
で、とっさに考えました。
「いやいやまさかそんな。だってリビングからトイレまで、まずドアを開けて玄関の廊下(半畳ほど)に出て、そこにある違うドアを開けて洗面所を通って、2〜3歩先にあるトイレドアをまた開けて、だから、距離的には短いとは言え、相当関門があります。ドアが3枚もあるし、まさかここまで空気が清浄化される???」と半信半疑。
風向きによって、にんにくの匂いがする、しないが変わる、ということがあったので、夏から秋に変わる季節の変わり目で風向きが変わる時だったのかな、とも思いましたが、それにしてもあまりにもタイミングが合いすぎ。時間単位で合うものか。
あるいは、消石灰を撒(ま)いた人が、自分でも臭って、何らかの処置をしたのかな、とも思いましたが、それもまたタイミングが合いすぎな話です。
その後もずっと現在に至るまで、あのいかにも身体に良くなさそうな「消石灰臭」が消えているので、どうやら、これはダイキンの空気清浄機の性能の良さを示す事例として記録されるべき現象ではあるまいか、と思い、こうやってレポートにしているのでした。
ご参考になれば幸いです。
エアドッグミニにも使い道が
もちろん、エアドッグも、「消石灰臭」以外の臭いなら、よく効くのかもしれないので、いちがいに「ダメ」とは断言できません。
設置型ではなくてミニなので、ポータブルな目的でしょうから、そもそも比較にはならないのですけどね。
特に車のヘッドレストやペットボトルホルダーに手軽に設置できるので、車内用としては効くかもしれないので、評価は保留です。
少なくとも、実際買って、実地に試した結果「消石灰臭」には全く、これっぽっちも効かなかったので、その事実だけご報告しておきます。
ダイキンが効いたメカニズム
その後考えた結果、うちでは換気扇が1年中24時間、常時回っていることを思い出しました。つまり、常にトイレ、浴室、洗面所の3箇所の換気扇が回っていて、排気口から共同パイプを通して、空気を外に排出するためのファンが回っているのです。
ということはつまり、外の風の風向きや風力にもよりますが、トイレ浴室まわりだけでなく、リビングなどの部屋の空気も引っ張って来ているわけですね。
室内のドアはどのドアも、完全に密閉されているわけではなく、全部のドアが、ドア下は床との間に1cmの隙間があるのでした。
ダイキンのオゾンが化学反応か
ダイキンは「ストリーマ」と称して、フィルターを帯電イオン、つまりオゾンで消毒する、という仕組みと、空気中にオゾンを放出する、という「アクティブプラズマイオン」なる仕組みを持っています。
その「アクティブプラズマイオン」あるいは「ストリーマ」による「オゾン」が換気扇のファンに引っ張られてトイレに到達、そこで「消石灰臭」の原因となる臭いの粒子と化学反応を起こして無臭化されたものと思われます。多分、無害な物質になったんでしょうね。
時々、甘い匂いがすることがありますが、全く嫌な臭いではないので、芳香系の物質に変わったのかも知れません。
エアドッグの方はホコリに帯電させる、という仕組み、静電気メカニズムは持っていますが、「オゾン」は発生しないようなんですね。
その違いが、「消石灰臭」に効く、効かないの差なのかも知れません。この辺のメカニズムについては、文系の私としては、理科系の方、あるいは化学に強い方の考察を頂きたいところです。
オゾンの消毒効果を実感
消毒といえば、コロナですっかりお馴染みになってしまった「手指消毒用アルコール」も思い浮かびますが「キッチン消毒用アルコール」というのもあって、ベランダ・ガーデニングの虫用だったりキッチンの生ごみの臭い消しに時々使ったりします。
で、たまたま気になって、キッチンの三角コーナーに溜まった生ごみが入っている穴あき袋にキッチン用アルコールをシュッとひと吹きしました。そしたら、当然のことながらアルコール臭がしたのですが、あれっ?このアルコールの匂い、ダイキンの(には限らないですが)いわゆる「オゾン」の匂いと似てる?と思ったのです。
全く同じ匂いではない、ちょっと違う匂いなのですが、似てると言えば似てる臭いなんですね。成分に共通のものがあるようです。
あ、なるほど、オゾンに殺菌効果がある、というのはこういうことか、と、私は自分の鼻で実感、納得しました。
オゾンの安全性は
一方、オゾンには金属や天然ゴムを腐食させる作用がある、という記事を読んだことがあるので心配しましたが、ダイキンのオゾンの程度では、皮膚や、眼や、呼吸器の健康には悪影響はない、と、ダイキンの資料ではなっていました。
他のメーカーでも、「プラズマ・クラスター」とか「ナノイー」など、同じような機能があるようなのですが、この辺の許容範囲の話も、専門家の見解を知りたいところですね。
この、「オゾン」を出す「アクティブプラズマイオン」機能、それにストリーマ機能は、ダイキンでは設定で切ることもできます。
私は最初はデフォルトの「入」にスイッチオンしてある状態のままにしていましたが、試しにこれを切って、フィルターを殺菌する「ストリーマ」機能だけ「入」の状態にしてみました。
それでも、トイレの消石灰臭は消えています。なので、フィルター殺菌用とは言え、わずかにオゾンは空気中に放出されているようです。
ダイキンの音の静けさ
私は寝る時には「節電」コースにしています。そうすると「アクティブプラズマイオン」も「ストリーマ」も「切」になります。そして、風量が「微風」と「弱」だけになって静かなことこの上ありません。「標準」でも問題なく寝られるくらいの音なんですけどね。さらに小さな音になります。
この「静けさ」が、ダイキンを買うにあたって、奥さんを説得する際の決め手となりました。
そして、この使い方でも、トイレの「消石灰臭」は消えたままなのですね。
オゾンが発生していない状態でも、フィルターにくっついているオゾンが微量ながら吹き出し風と共に出ているのか、トイレの元々の臭いの元まで作用して根本的に消臭してしまったのか、その辺のメカニズムはさっぱり分かりませんが、ダイキンの「消臭効果」がバッチリなのは間違いありません。
有機系の臭いよりもむしろ、無機系の臭いを消したい方には特に、一度試される事をおススメしたいですね。
エアドッグ・ミニはオゾンを除去する
ここで、「無用の長物」とまでは行きませんが、トイレに置きっぱなしになって電源も入れていなかったエアドッグ・ミニをしまうべく、コンセントから抜いて、取扱説明書を読みながら、掃除に取り掛かりました。
そうしたら、見逃していましたが、「オゾン除去フィルター」なるのもがあるのに気がつきました。説明には、
「本体の内部に装着されています。取り外すことはできません。」
「オゾンを除去するためのフィルターです。
オゾン濃度を国際基準0.05ppm以下まで取り除きますので
ご安心してご使用ください。」
と書いてあるのです。
むむ、やはり過度のオゾンは良くないということなのか、
色々、「オゾンは身体に良くない」説があるんですね。
改めてその説を勉強してみましたが、確かにちょっと使い方には気をつけた方が良いようですね。
ただし、うちでは「ダイキンで消石灰臭が消えた」というまぎれもない事実があるので、役に立つことは間違いなく、使い方を考えて使うことにしました。
在宅していない場合に使って、帰宅したら換気する、ということですね。
言ってみれば、煙を出すタイプのゴキブリ殺虫剤、みたいな感覚でいれば良いみたいですね。
それに、エアドッグはオゾンは危険と見ているわけかあ、と思ったら、そのエアドッグから売り出された加湿器(Airdog-moi)のタンクの水の殺菌にはなんと「オゾン」を使っているらしいので、いったいぜんたい、どうなっているのか。
下のリンクは空気清浄機のページにリンクしているように見えますが、実際はクリックすると、加湿器「エアドッグ・モイ(Airdog-moi)」のページに飛びます。
ダイキンでオゾンを出さない設定もできる
ダイキンの取扱説明書を見ると、「ストリーマ出力設定」のうち「ひかえめ」の下に「停止」という文字が2箇所に見えます。
「アクティブプラズマイオン」を「切」にした上で、この「ストリーマ出力設定」を「停止」状態にすれば、オゾンは全く出ないことになります。
🟢アクティブプラズマイオンの出力(入/切)を(切)にする。
🟢ストリーマの出力(通常/ひかえめ)を(ひかえめ)にした上で、
🟡風量設定を
(しずか、弱)
(標準)
(ターボ)
のうち、(しずか、弱)にしてもオゾンは出なくなりますし、
🟡コースを
(風量自動)
(節電)
(花粉)
のうちの(節電)コースにすることによってもオゾンは出なくなります。
🔵もし設定を間違って、オゾンが出る設定になっていると、ストリーマ稼働を表す「青ランプ」が点灯するので、すぐに分かります。
現在の私の使い方
と言うわけで、現在、私は通常は、空中放出の「アクティブプラズマイオン」は「切」で、フィルター消毒の「ストリーマの出力」は「ひかえめ」という設定で、オゾンの出ない設定の「節電」コースで使っています。
ちょっとオゾンが欲しい、という時には、同じ設定のまま、コースだけ「通常」コースにしようと思います。(まだ私が問題にしているトイレの消石灰臭は消えたままなので、再度この「通常」コースにしたことはありませんが)
今回のお話
今回は、結果として、ダイキンとエアドッグのオゾンについての考え方の比較、みたいなことになりましたが、対等の機種同士の比較ではないので、ちょっと不公平かなとは思います。
が、ダイキンのMC55Zと同等品である、エアドッグの「X5D」の「¥143,300」を「お試し」する余裕はなかったので、ダイキンのMC55Zとほぼ同じ価格帯のエアドッグ・ミニとを比べてみました。
いささかでも、ご参考になればと思い、記録しておきます。
オススメは、私のトイレの「消石灰臭対策」、という特殊な場合に限って言えばですが、ダイキンです。エアドッグで消石灰臭は消えませんでした。
もちろん、使用法には気をつけます。
2024年2月10日追記・歯科医院でも導入
奥さんが定期的に行っている歯科クリニックで、色も全く同じダイキンのMC55Zを使い始めたそうです。
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