ギター指板オイルは定番の、DR.DUCK’S AX WAX「ドクターダックスアックスワックス」

ギターワックスDr.Ducks レビュー
ギターワックス、Dr.Ducks

7年放置でアコギの油分が抜ける

指板、脂分が抜けています

買ってからすでに7年もののアコースティックギター、たまに弾くくらいでほぼ放置状態だと、さすがに全体的に油分が抜けて来ました。特にローズウッドの指板の色が薄くなってきました。本当はこうなる前に何らかの手入れをするんだろうなあとネットで調べると、「ドクターダックスアックスワックス」なるオイルが評判が良い模様。

万能オイル

指板のみならず、胴体や金属部分にも使える、ということなので、それはお徳用と、近くにある「クロサワ楽器」に見に行きましたが、意外や意外、ネットでの評判にもかかわらず、置いてありませんでした。

今回は「クロサワ楽器」の「新大久保店」に行ったのですが、以前行ったことのある「お茶の水店」に比べて高級な楽器が多いような気がしました。

ここで、ネット情報の信憑性にも「一抹のはてな?」を感じましたが、何にしろ始めてみないことには始まらないので、こんどはネット通販を調べました。
ネットではわりと高めの値段設定のところが多いんですね。まあ、送料関係が加算されるので仕方がないのですけどね。

地方ショップで通販

調べていると、地方のショップですが、良心的な価格設定の楽器店を見つけて注文しました。
こちらの店舗は注文が入った時の連絡、発送予定日の連絡などがきっちり来ますので、安心でした。店長さん自ら、メールを送って下さっているようです。
「ドクターダックスアックスワックス」の性能についての「一抹のはてな?」も、この実店舗経営の楽器店の店長さんに「定番の商品です」とおっしゃって頂いたので、これは間違いない、と、「はてな?」解消です。

取り扱いの注意点

さて、このオイル、注意点がひとつ。
ネットの口コミでもありましたが、フタを開ける時や、布にオイルを染み込ませる時などに、中身がこぼれたり、飛び散ったりする可能性が高いので、扱いに注意が必要です。口の部分に布をかぶせた状態で扱うと安全かも知れません。

オイル自体は透明無臭で、サラサラしています。延びが良いです。こんなに広がるの?くらいに延びます。

私の塗り方

指板

指板、右半分に塗ってあります

まずは、ローズウッドの指板から塗り始めました。焦げ茶色のはずが、ちょっと灰色っぽくくすんで来ていました。写真の右半分が塗った部分です。

塗り込みは明るい場所でやったほうが良いですね。
塗ったところとまだ塗っていないところの差が歴然です。塗ったところは明らかにしっとりします。ツヤも出ますね。
つまようじなど、ちょっと尖ったものに布を巻いてフレットの根元を掃除すると、きれいになって、金属のフレット自体もピカピカになります。

ギターヘッド

ギターヘッドの方に移ります。木の部分も、金属製の糸巻きの部分も同じオイルでどんどん手入れできてしまうのは便利ですね。裏側もオイルを塗り込んだり、ちょっとこすったりして、手入れして行きます。

なおぶら下がっている「チャーム」類は、姪っ子からのプレゼントです。

木の部分と金属部分はきれいになりますが、プラスチック部分の「ナット」はあまり変化がないですね。もともとこんな色だったか、思い出せませんが。

ネック裏

ヘッド部分からつながるネックの裏側に回ります。
ネック部分は指板も含め、しょっちゅう弾いていれば、手や指の脂がいい具合に染み込んで、油分補給になるので、手入れなども本当はいらないのだ、という説もあります。

胴体表

ギター前面

さて今度はまたギターの表面に戻ります。サウンドホールとブリッジのある面ですね。
平らなので塗りやすいと思います。塗ったところとまだ塗っていないところの差が歴然として、塗り甲斐があります。


ブリッジもローズウッドなので、よくオイルを吸います。
「サドル」は複雑な形をしていますが、あまりオイルの影響は受けないようです。ブリッジピンもそうですね。

胴体裏

次はサイドに行くか、後ろに行くか迷いましたが、後ろに行きました。
後ろは塗ってあったニスがハゲかけているところが何箇所かあって、期待したのですが、ここはあまりオイルを吸い込みません。
しょうがないので、塗るだけ塗ってからサイドに回ります。

サイド

サイドは曲面だらけなわけですが、スイスイと気持ちよく塗れて行きます。一番塗りやすい場所ですね。
なお、塗っている間、匂いは全くしません。レモンの香りなどがする商品もあるようですが、これは何の香りもなく無臭です。これもありがたい長所ですね。

再度塗り

さてさて、全体を塗り終わって、翌日。オイルが染み込んでしまって、また乾いたような状態になっています。砂漠の砂が水を吸い込むようなものですね。
いかに長い間、放置していたかが分かります。こまめに手入れしていれば、こんなことにはならないだろうと思います。

2度目

もう一回塗ることにしました。1回目と全く同様の手順で塗って行きました。再度塗りなのでサイドから塗り始めるというわけではありません。2回目なのでもう手慣れたものです。

翌日、また同様に乾いています。こんなにオイルを吸い込むって、どうよう、と動揺しますが、また塗り重ねます。

翌日はまだしっとり感を保ってました。
ところが、翌々日にはもう、乾いてました。

3度目

さらに塗り重ねます。

こんなに吸い込むものかと、あきれながら、また塗り込みます。

4度目

都合、4回目でようやく落ち着きました。

その後ひと月くらい経って、ちょっと乾き気味かな?という感じになってきたので、また塗り込むつもりです。

これだけ塗り込んでも、オイルは少量で随分広い範囲をカバーできるので、ほとんど減っていません。

おまけ

そうそう、使った後の布に染み込んでいるのは良質なオイルなので、キッチンのレンジフードを拭いてピカピカにしたり、レールドアのレールを拭いて動きをスムーズにしたりして活用しています。

お試しください。

なお、今回オイルを塗ったギターはこちらです。

今回の結論

ギターの手入れには、定番オイル「ドクターダックスアックスワックス」がオススメ。
ただし、なるべく放置して乾いてしまう前に、こまめに手入れすることを推奨します、というお話でした。

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