決め手は、全ての着信を「留守番電話」で受ける事と、「0120からの着信オール拒否」
最近は「ワクチン詐欺」など、電話による詐欺被害が日常的に報道されるくらい多くなっていますが、自分だけはだまされない、自分だけは大丈夫、と思っている人がかえって詐欺に会いやすい、ということもあるようです。
私が数年間、実際やってみて、詐欺電話、迷惑電話に効果てきめんだった方法をお知らせします。
「電話は出んわ大作戦」のすすめ
そこで、おすすめする特効薬的回避方法は「電話は出んわ大作戦」。
つまり、必要な電話以外の着信には出ない、という方法です。
私も以前、若くておおらかな気分の時代は、どんなインチキ電話、いかがわしい電話でも、誠心誠意お相手しておりました。若いときはエネルギーも、時間も、頭の回転も、思いやり精神も、すべてのことに余裕が有り余るほどありました。
しかしながら、それから時間がたち、若くもなくなって来て、時間的余裕も無くなってくると、長々と無駄な電話にお相手差し上げる時間がもったいなく思えてきます。
また体力的にもこらえ性がなくなってきたので、必要な電話以外は出ることをやめることにしました。
迷惑電話いろいろ
長々と進展のない会話が続くことで、いささか迷惑に感じる電話の内容を考えてみると
- 不動産買い取り電話
- 中古品貴金属品買い取り電話
- リフォームやりませんか電話
- お墓のセールス
- 宗教のお誘い
- 真偽不明の世論調査
- 生命保険の勧誘(JCBからもかかって来るのでびっくりです。本当にJCBなんだか)
など、限られた職種に絞られるようではあります。
必要な電話の場合
基本的に電話機で「留守番電話」の設定をしておけば、本当に必要な電話なら、「ただ今電話に出る事ができません。ピーと鳴ったら、お名前、ご用件をお話し下さい。ピー」という「留守番録音モード」になると、先方からちゃんと名乗って、用事も言ってくれます。
自分が在宅中であれば、そのまますぐに受話器を持ち上げて電話に出れば、会話することもできます。
必要でない電話の場合
必要でない電話、つまり迷惑電話の場合は「ピー」という信号音が鳴って「留守番録音モード」になった途端に、あるいは、「ただ今、電話に出る,,,」とガイド音声が始まったとたんに、先方が切ります。
切られた場合は、その番号をネットで検索してみると、たいがい、その電話番号から迷惑電話を受けた人たちの「口コミ」が投稿されていて、それが迷惑電話であったことが判明します。
迷惑電話であることが判明したら、そのかかってきた番号をそのまま、電話機の拒否リストに登録する事ができます。私の電話機では250件の電話番号を、迷惑電話として登録できます。
ナンバー・ディスプレイ契約のメリット
なお、私の電話機で相手の電話番号を表示するために、NTTと「ナンバー・ディスプレイ」契約を結んでいます。
ナンバー・ディスプレイ契約は、月額440円、工事費2,200円です。
高い、とお感じになる方もおいでかと思いますが、この金額で、神経と時間の無駄使い、それに電話による詐欺に会うリスクがゼロになるのですから、必要経費として計上すべし、と私は思います。
こちらはNTT東日本のページです。このNTTのページにたどり着くにも、NTTサイトを装ったサイトを見分けなければなりません。油断もスキもなりませんのでご注意下さい。
この契約をした上で、かかって来た迷惑電話の電話番号を「拒否設定」すると、その番号から次にまたかかってきた場合、こちらの電話機では呼び出し音が全く鳴らず、静かな状態のまま、ディスプレイ部が光ります。同時に、相手だけに「この電話番号に出ることはできません」というアナウンスが流れます(こちらには聞こえません)。
たまたまかかってきたときに電話機が目に入ると、全く無音のまま、ディスプレイが明るく光っているので、あ〜、今かかってきているんだな〜ということが分かります。
ちゃんと仕事をこなしている、働き者の電話機で心強いですね。
ナンバー・ディスプレイもう一つのメリット
ナンバー・ディスプレイに契約していると、こんな便利な機能も使えます。
あらかじめ電話機の「電話帳」に相手先のお名前と電話番号を登録しておくと、その人から電話が来た場合、その人のお名前を「〇〇さん」と、呼び出し音の合間に繰り返しアナウンスして教えてくれます。
たとえば「伊藤歯科」さんから電話がかかった場合は、「ルルルルル 伊藤歯科さん ルルルルル 伊藤歯科さん ルルルルル」、という具合です。
私の電話機では、コードレス受話器(子機を兼ねる)の裏(親機に置いてある状態では表、ということになります)に付いているスピーカーから「ルルルルル」の受信音とアナウンス音声が流れます。
誰からかかっている電話なのか分かるので、安心して電話に出ることができます。
「0120」拒否のすすめ
さらに、この電話機の優れたところは、市街番号「0120」からかかってきた電話を一括して「拒否設定」することができるところです。
この設定をする前に念のために、しばらくの間(3ヶ月ほど)、「0120」が市外局番の電話に実際に出てチェックしてみましたが、一つの例外もなく、この市街局番からの電話は全て迷惑電話でした。一つの例外もなくです。
なかに一つくらいは、まともな電話があるかも知れない、という一抹の心配があったのですが、見事に、全部が全部、迷惑電話でした。
なので、ためらうことなく「0120」が市外局番の場合の電話受信拒否を設定されることをおすすめします。
この設定で大部分の迷惑電話はフィルターにかかります。
固定電話からの迷惑電話もある
とは言え、中には、普通の固定電話番号からかけてくる、根性の入った迷惑電話もありますので、やはり「留守番電話設定」にしておくことは、迷惑電話対策の基本中の基本だと思います。
実際、この電話機で、この二つの設定、「留守番電話設定」と「0120受信拒否設定」をして以来、迷惑電話の相手をすることは全くなくなりました。
おかげ様で、迷惑電話による、時間の無駄と、神経の無駄がなくなって、せいせいしております。
ガイド音声設定のコツ
留守番電話のガイド音声は選ぶことができますが、ちょっとニュアンスが違うので注意が必要です。
「ただ今留守にしております」
このバージョンだと、住人の留守を利用して空き巣に入ろうとする相手にゴーサインを出す事になってしまう可能性があるので、おすすめしません。
「ただ今電話に出ることができません」
このバージョンがおすすめです。
この言い方だと、現在、在宅中なのだけれども、他の作業で手が離せないので、とっさには電話には出られないだけですよ、在宅はしていますから、空き巣には入れませんよ、というニュアンスになるのでおすすめです。
家庭内での用事とは、料理中、掃除中、洗濯中、お風呂中、トイレ中、草刈り中、遊んでる中、スマホで電話中、来客中、ラブラブ中、などなど、実際に電話に出られない状況は山ほどあります。
実際に外出していた場合でも、「電話に出ることができない」状況であることには違いないので、嘘でもなんでもありません。
サギ電話の場合
「警察です。電話番号は〇〇です」やら「市役所です。〇〇にお電話下さい」など、もっともらしい所属を名乗ることが多いようですが、その電話番号に電話してはなりません。
警察を名乗る電話でしたら、所轄の警察署を調べて電話して、電話をくれたかどうかを確認すると良いですね。私もかけたことがありますが、「こちらからはおかけしておりません。それは詐欺の可能性が高いですね。気をつけてください」ということになりました。
市役所も同じです。その他の公共機関、銀行などを名乗っていても同様で、こちらで本物の電話番号を調べて電話しないと危険です。
「おばあちゃん?オレだけど、スマホ落としちゃってさあ、友達のスマホ借りて電話してるんだ、困ったことになったので、電話してくれる?友達のスマホの番号は〇〇だよ」なとど言う電話も怪しいので、〇〇には電話せずに、もともと知っている電話番号のほうに電話してみましょう。
NHK「チコちゃんに叱られる」の企画で、高齢者は貯蓄してあるお金のことを「預金(よきん)」という人が多いか「貯金(ちょきん)」という人が多いか、を調べてみたことがありました。
実例として、番組スタッフが自分の本当のおばあちゃんに電話して聞いてみたところ、「そんなこと聞いてどうすんの?????あんたは慶太じゃないね!ガチャ」とサギ電話に間違われてしまったので、爆笑ものでした。
さらにそのあと、しっかり受信拒否されてしまったそうですが、これが、顔が見えない電話では見習うべき態度だと思います。テレビ電話なら大丈夫でしょうが。
なお、番組スタッフのその後。
慶太くんのおかあさんからおばあちゃんに連絡して、事情をわかってもらったそうです。
迷惑電話に出ないですむ方法
というわけで、今回は、迷惑電話に出ないですむ方法についてご報告しました。
●方法としては、まず、留守番電話機能のある電話機、できれば、それに加えて、迷惑電話拒否機能のある電話機があると良いですね。
●第一に「留守番電話設定」にすることが基本中の基本であるので、これをまず設定しましょう。
●第二に、できれば月々440円の「ナンバー・ディスプレイ」契約をNTTと結んで、個々の迷惑電話の番号をその都度「迷惑電話登録」すること。
●第三に、それに加えて、市外局番「0120」からの電話も一括で受信拒否することで、迷惑電話対策は万全になります。
なお私の電話機は、パナソニックVE-GDW54-Wですが、調べてみるとすでに生産完了して、新しい機能が加わった新機種が続々と出てきていますね。
もうコードレス電話は当たり前になって来てますね。
この電話機もコードレスなので、受話器がそのまま子機になります。室内どこでも受話器を持ったまま移動できます。
最近の機種の機能で面白そうなのは、
「電話機自体からドアチャイムの音を出して、誰かが訪問してきたような体(てい)がとれる」
「ボイスチェンジャーで、女性の声でも男性のような野太い声に変換出来る」
などの機能ですが、余裕のあるときには面白そうな機能ですね。
が、そもそも、迷惑電話につかまらないためには、電話機の電話帳に登録していない知らない電話番号からの電話には一切出ないのが一番です。
発信元不明の電話には一切出ない、「電話は出んわ」と決めておくことが、一番わかりやすくて、やりやすくて、安全な方法です。
なので、電話機を選ぶ際は、ご紹介した基本的な2つの機能を使うことができれば、あとの便利そうな機能はお好みで、というスタンスで良いと思います。
私が今買うとすれば、現在私が持っているものの後継機と思われる、こちらですね。
「電話は出んわ」大作戦、成功を祈ります
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