加湿器付き空気清浄機が流行り
私の部屋は冬には室内湿度が20%台、ひどいときには10%台が出るほど乾燥するので、加湿器必須です。「スチーム式」の加湿器をかれこれ10年くらい使っていますが、電気代がかさむので、電気代安めの加湿器を探すことにしました。
そうすると、今どきは空気清浄機とセットになった加湿器が多いのですね。
花粉症に加えてコロナウィルス対策をセールスポイントにした製品が目立ちます。
空気清浄機は基本フィルター式
もちろん全ての空気清浄機は基本、部屋の空気をフィルターを通して循環させることによって、花粉やウィルスをこし取る、という仕組みです。
また、最近はフィルターを通すだけでなく、「プラズマイオン」や「オゾン」を機械的に作って空中に出すことによって、空中だけでなく壁などに付いた花粉やウィルスまで無毒化する、というふれこみの機能が付いた空気清浄機兼加湿器が多いですね。
私もそれらの宣伝説明を読んで、最新の機能を搭載したという空気清浄機がなかなか良さそうと、そのうちの1機種をヨドバシカメラさんに発注しました。
その機種は発注時点ではまだ発売されていなかった新製品なので、出来上がり待ちでした。
ところが、待っている間にネットサーフィンで調べていると、ちょっと気になる記事を見つけてしまいました。
「イオン」や「オゾン」は活性酸素を生じさせる
最新の機能として宣伝されていますが、各社の売りである「イオン」や「オゾン」などは「活性酸素」を生じさせるので、実は健康には良いとは言えない、という記事です。
要するに、ウィルスや雑菌をやっつける、ということは、人体にいる必要な菌も殺菌してしまったり、人体そのものの細胞組織にも悪影響の可能性がある、というわけですね。
また、「活性」酸素ということは物を酸化させやすい、ということなので、部屋の中の色々な物体にまで、「錆びやすい」などの「酸化」の影響があることになってしまいます。
加湿器単体に方針転換
これはなかなかショッキングな内容だったので、ヨドバシカメラさんには申し訳なかったのですが、まだ予約段階だったこともあり、キャンセルさせて頂きました。
で、結局、最新の電子的付加機能のない、基本的な加湿器のみに特化した製品を探しました。
加湿器にも色々な方式があるのですが、取り入れた空気を、水に濡れたフィルターを通して放出する、というタイプに行き着きました。
加湿器の種類
超音波式
水を超音波振動を与えることによって霧状にして噴霧する方式です。アロマをたらして水と一緒に噴霧することも出来ますが、タンクの水の中の雑菌も同じように噴霧されるので、手入れは必須です。
スチーム式
やかんの湯気で加湿する原理です。水を沸騰させるので、煮沸消毒しているようなものなので、雑菌はゼロです。手入れの手間はほぼ要りません。
熱い蒸気が出るのでちょっと危険なことと、電気代がかさむのがネックです。強力すぎて結露が出やすいのも考えどころ。
私もスチーム式を使っていましたが、電気代が高いのと、性能が良すぎて結露しやすいのと、火傷の危険があるのと、沸騰するまでの音が大きいので、10年使った、ということもあり、買い替えました。
気化式
吸い込んだ部屋の空気を、毛細管現象で水を吸い上げて濡れたフィルターを通すことによって、加湿する仕組みです。濡れたタオルや洗濯物を部屋の中に吊るして加湿する原理ですね。
気化式に加えて、吸い込んだ空気をヒーターで温めるのが「ハイブリッド式」という方式です。
加湿器業界シェアトップ「ダイニチ工業」
超音波式は「フィルターなし」というのがちょっと危ない感じがしましたし、スチーム式は今まで使っていたので、新しい加湿器は「気化式」が良いのではないかと思いました。
いろいろ調べていると、それまで聞いたこともなかった「ダイニチ工業」さんが、加湿器部門では実はトップシェアなのだということを知りました。
ホームページを見ても、親切丁寧に解説がありますので、「ちゃんとした」感があり、買ってみることにしました。
この製品は、一般全国紙のコラムにも紹介された製品でもあるので、一定の評価がある安心感もありました。
もちろん、ヨドバシカメラさんに発注しましたので、キャンセルの埋め合わせになったかと思います。
フィルター式加湿器は「空気清浄機」になる
これはあとで気が付きましたが、この機種は室内の空気を濡れたフィルターを通すことによって加湿する仕組みなので、全く宣伝していませんが、結局、空気清浄機の役割も果たしているわけです。
実際、最初に4週間に一回のクエン酸掃除をした時に、フィルター部にたまった水が茶色くなっているのにびっくりしました。
部屋の空気がこんなに汚れてたんだな〜と実感です。
びっくりしたもので、それからは水を補充するときに、ついでにフィルターもそのつど、クエン酸は使いませんが、水で洗うことにしました。
手入れは重要
手入れしないと「加湿器性肺炎」のおそれも
加湿器については、手入れは必須だということが分かる記事がNHKサイトにありました。
芸能人の方にも、手入れをしないことによる危険性を実体験した例がありました。
お笑いコンビ「メッセンジャー」の「あいはら」さんの例です。
というわけで、カビや有害菌をまき散らさないためにも、水を補給するたびにフィルターも水洗い、4週間に一度のクエン酸つけ置きも欠かさないことにしました。
手入れの手順
これもダイニチ工業さんのホームページに書いてありますが、実際やると、こんな感じです。
タンクを外して、トレイを引き出します
使用開始から4週間たつと、ピーピー音がして、インジケーターが点滅します。
電源を切ってから水の入ったタンクをはずし、トレイを引き出します。
抗菌加湿フィルターを取り出します
抗菌加湿フィルターは固定してあるわけではなく、トレイの中に置いてあるだけですので、ひょいと取り出します。
トレイにたまっていた水は捨てます。
4週間で、かなり汚れています
「ターボ」を使うとヒーターが働くので、多少の「焼け感」があります。
左はフィルターがつながっていて、右はつながっていない状態、つまり、ひとつながりの長いフィルターを二つ折りにした状態です。
クエン酸を溶かした水に、つけ置き40分
クエン酸を溶かした水に、二つ折りになっているフィルターを広げて、40分ほどつけ置きします。かなりきれいになります。
使用説明書によると、臭う場合は重曹を使うことになっていますが、今のところ、臭いは全くありません。
普段の水交換のときに、ついでにフィルターを水洗いするようにしたら、それほど汚れなくなりました。
ダイニチ工業さん公式のお手入れの動画はこちら。
安全性を確認
こうやって使ってみると、どこにも電子的なものを発生させるものがないことが確認できましたし、有効に加湿もできて、また、全く宣伝していませんが、空気清浄機の機能もあることが分かりました。
お手入れはちょっと手間ですし、フィルターも消耗品なので交換の必要があります。と言っても、かなりの耐久性がありそうです。しかしながら、加湿器を選ぶ際に「安心安全」を優先される場合は、候補のひとつとしてご検討ください。
ヨドバシカメラをご紹介しようと思いましたが、何とヨドバシカメラではHD-RX720-W「ホワイト」は販売終了でした。「ブラウン」はまだある模様です。
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