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まずは「リッケンバッカー・サイズ」から
初めて買うギターはエレキギターでしょうか、フォークギターでしょうか、クラシックギターでしょうか。色々と迷うところですが、まず押さえておくべきポイントをお知らせします。
初めて楽器を買う時は、わくわくが止まらないわけですが、ことギターに関しては、ビートルズのジョンレノンが愛用していた、リッケンバッカーサイズのギターから始めましょう。
なぜなら、日本人の手のサイズにはジョンレノンサイズ、ショートスケールがぴったりだからです。
こちらは、リッケンバッカー・325C58 JG (ジョンが使った初代モデル)(Wikiより)です。
ロングスケールは弾きにくい
クラシックギターは大きい
例えば私の最初のギターは、右も左もわからない状態で、普通サイズ、いわゆる「ロングスケール」、弦長が650mmのクラシックギターから始めたのですが、メロディーラインだけ弾くならまだしも、まあ、コードの押さえにくいこと。
クラシックギター(Wikiより)
ネックが幅広で握りにくい上に、フレットとフレットとの間が長いので指と指が目一杯広がってしまいます。
地獄のB♭コード
FコードやB♭コードなどは、「バレーコード」と呼ばれるコードで、人差し指で全部の弦を押さえる(セーハ)ので、音がビビらないように6本の弦全部を押さえるためにはかなりの力が必要だし、力を入れるので指は痛くなるしで、ここで私はいったん挫折しました。
今から思えば、必ずしもセーハも、6本全部の弦を押さえる必要も無いんですけどね。
エレキギターは重い
エレキギターならネックが細いんじゃないの?と考えて、私が次に買ったのはエレキギターなのですが、「ショートスケール」のメリットにまだ気がついていなかった私は、普通のロングスケールの「Fenderストラトキャスター」を買ってしまいました。
エレキギターと言えばこれ、という、ビーチボーイズやベンチャーズなどグループサウンズのシンボルのような機種ですね。
これはネックは細くて持ちやすいのですが、なにせフレットとフレットとの間が長い。
しかもソリッドな胴体なので、かなり重量もあります。安定感はあるものの、どうにもしっくり来なくて、ほどなく弾かなくなってしまいました。
ジョンレノンの手のひらサイズ
そうこうしている時に、以前「さいたまアリーナ」にあった「ジョン・レノンミュージアム」に行ってみたのです。
そこに何と!ジョン・レノンが使ったリッケンバッカー325(弦長527mm、今回ご紹介のYM-02よりさらに短いです)の実物とともに、ジョンレノンの手形が展示されていたのです。
ドキドキしながら私の手を合わせてみると、なんと同じ大きさ!
ジョンレノンは意外に日本人サイズだったんだな〜、だから日本人のヨーコさんと合ったのかな〜などと思ったりしましたが、今はそっちの話ではなくて、重要なのは手のサイズの話です。
ここで日本人代表の私の手にはリッケンバッカーサイズが合う、ということが確認されたわけです。
私の手のひらサイズは、目一杯広げて親指の先から小指の先まで20.0cm、中指の先から手首のシワまでが18.0cmです。
「YM-02MH」のショートスケールは日本人にぴったり
そこで満を持して登場した、3番めのギターが、「S.Yairi」のショートスケール、弦長580mmの「YM-02MH」(MHは「マホガニー」)です。ネック最上部の幅は43mm。12フレット目でも44mm。
これが私の手にぴったりのスグレモノ。
昔の、何も知らなかった私に、最初のギターはこれにしなよ、と教えてあげられれば、弾きやすいのでどんどん練習しまくって、今頃私はロック界のスーパースター(#^.^#)
持ってみると手の内にある、という感じでしっくり来るのが良いですね〜。
ウクレレほど小さくはありませんが、ほどよく小さめなので実際軽いこともあり、手軽にひょいと手に取って弾けます。
以前のロングスケールの2つのギターは重量、大きさともに本格的で手に余る感じでした。大きめなので手軽にひょい、と言うわけには行きません。わりと気合が必要で、よっこらしょっと持ち上げる感覚でした。
音はダイナミック
YM-02は作りがしっかりしているので、音は本格的なものです。小ぶりなのに十分すぎる位の音量ですね。みんなで声を合わせてシングアウト、という場面でも十分対抗できる音量です。
胴の裏がフラットではなく全体的に凸型にふくらんでいるのもギター本体に強度を与えていると同時に、音響的に好影響と思われます。抱えてみても触感的に、裏のふくらみがこちらの胸やお腹に触る感じが、ふんわりしっくり来て安定します。
弦が押さえやすい
フレットとフレットとの間が短かめなので、相対的に高低差が大きくなって、弦を深めに抑え込める感じです。そのため握力や指の力もそれほど必要としません。私は弦を押さえるのにやたら力がいるギターにはこりていたので、さらに念を入れて、使う弦は柔らかめの弦にしました。
年もつ耐久性
2013年7月に買ってから、弦を張りっぱなしで、もはや11年経ちますが、ネックは真っ直ぐなまま全く反っていません。
他の部分、つや消しの塗装などもほぼ買った時のまま。(2024年追記、その後、時々、オイルで手入しながら11年目に入ってます)
大したものです。
これは一流品だと思います。
結論
というわけで、最初の「デビューギター」は、日本人に合ったサイズのジョンレノンスケールのギターにしましょう、というお話でした。
スケールを弦長580mmのショートスケールにする、という事さえ押さえておけば、エレキでもフォークでもクラシックでもお好み次第です。
まあ、その中でも、入門篇(と言いながら、ずっと使えます)として汎用性のあるのはアコースティックギター、中でも、コストパフォーマンスも性能も抜群の、このS.YairiのYM-02MHが私のお気に入りです。
一般的なショップでも買えますが、ブリッジが高すぎるという評価がちらほら見受けられるので、できれば調整してくれるショップから買うのが良いですね。
それにしても、いっぺん、黒白のリッケンバッカーを「鈴のように鳴らして」(ジョンのAll My Lovingでの、自分のサイドギター演奏についての言葉)みたいと思います。
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